高卒認定の通信講座・予備校の費用は? 値段・使える制度・選び方まで元教員が解説

高卒認定の通信講座を調べていて、値段の幅に戸惑った方は多いと思います。

全科目そろえると、安いところで約8万円。高いところで約39万円。同じ「全科目対策」なのに、5倍近い開きがあります。

なぜこんなことになるのか。そして、そもそもその講座は本当に必要なのか。この記事では主にその2つを中心に、高認合格をサポートするためのサービスについて解説していきます。

その前に、高卒認定試験とは何か、簡単に説明しておきます。

高校を中退したら人生終了、もう大学には行けない?
――そんなことはありません。

高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)に合格すれば、高校を卒業していなくても大学を受験する資格が得られます。高卒認定試験のチャンスは年2回、第1回は8月に、第2回は11月に実施されています。

合格するまで何度でも受験することができ、一度合格した科目は次回以降に持ち越せます。6教科8〜9科目すべてに合格したら、高校卒業と同等程度の学力があると認定されて、大学入試の出願資格が得られます。

試験の難易度は、大学受験と比較すればけっして高くありません。ただ、科目数が多く、試験範囲も広い。独学で進めるには、かなりの計画性と自己管理力が求められます。

「どこから手をつけたらいいかわからない」
「一人で勉強を続けられるか不安」
——そんな声も少なくありません。

そこで登場したのが、高卒認定試験に特化した学習サポート講座(高卒認定試験の予備校)です。近年では、オンライン講座も登場しています。

もちろん、費用や内容はサービスによってさまざま。おおまかにいうと、教材郵送系が最安で、その次にオンライン講座系、そして対面集団指導形式、対面個別指導形式、大学受験予備校といった順番で値段が高くなっています。

無料体験や資料請求ができるところも多いので、自分に合いそうな講座を探してみるのもよいでしょう。

ただ、探し始める前に知っておいてほしいことがあります。知っているかどうかで、支払う金額がかなり変わるからです。

先におおまかに書いてしまいます。

  • 費用は8万〜39万円。値段の相場と呼べるものが存在していません
  • 高卒認定試験は受験者の9割以上が1科目以上に合格する試験なので、「合格率90%」という数字はそれだけでは講座の成果を示しません
  • ひとり親家庭なら受講費用の最大6割が公費で戻る制度があります
  • 高校に1年以上通っていた方は科目免除で受ける科目そのものが減ります
  • 講座が要る人と要らない人はかなりはっきり分かれます
  • 本当にお金をかけるべきなのは高卒認定試験に合格した「後」です

私は元教員で、現在は高校年代向けのオンラインフリースクール「シン・ガッコウ Schorbit」を運営しています。高卒認定試験の解説動画をYouTubeで公開しており、実際に高卒認定試験を受ける生徒も預かっています。

Schorbitも高卒認定試験の対策をしている以上、こうした他社のサービスについてまったくの第三者とはいえません。ただし、私たちはあくまでもフリースクールであって、高卒認定の講座を単体で売っている組織ではありません。

ですから「講座を買ってください」と言う必要がない立場から、各社の料金と講座を使わない選択肢を、できるだけフラットに並べることができます。

高卒認定の通信講座・予備校の費用はいくら?

そもそも「高卒認定予備校」とは

先に言葉の整理をしておきます。

「高卒認定予備校」とは、高卒認定試験の合格に特化した学習サービスの総称です。大学受験の予備校のように校舎へ通うものだけを指すわけではなく、教材を郵送する通信講座、オンラインの映像講義、個別指導、通学クラスまで、かなり幅のある呼び方として使われています。

学校教育法上の「学校」ではないので、公式の定義があるわけではありません。だから「予備校」「通信講座」「対策講座」「塾」が、ほぼ同じものを指して使われています。この記事ではまとめて扱います。

各社の値段を並べると

後ほど内容について検討していきますが、まずは金額だけ列挙していきます。

全科目そろえた場合の金額を比較します。2026年8月時点の調査で、すべて税込みとなっています。

全科目クラスの費用形態
LEC(東京リーガルマインド)79,800円 ※別売テキスト代が別途映像・DVD
J-Web School 総合本科(シンプル)129,195円(9科目)教材中心
ユーキャン 全教科コース168,000円教材+Web
J-Web School 総合本科(フルサポート)218,790円(9科目)教材+担任サポート
四谷学院 高認通信講座320,000円(8〜9科目)教材+添削
J-Web School 完全合格コース390,951円(9科目)教材+科目履修まで含む

科目単位なら、LECが1科目15,000円、J-Web Schoolが1科目23,859円〜44,550円、ユーキャンが1科目29,000円(理科は38,000円)、四谷学院が1科目40,000円です。

このほか、月額制のサービスもあります。江原予備校GAMBAは月9,800円〜で、指導とサポートを含む形です。

通学型・個別指導型はさらに高くなります。四谷学院の高認通学コース・高認個別指導コース、J-School(個別指導)、キズキ共育塾、家庭教師のサクシード、河合塾COSMOなどがこの領域です。

同じ「全科目対策」で5倍の開き。値段の相場はありません

上の表をみてすぐに気づかれたかと思いますが、価格にはかなりの開きがあります。

79,800円と390,951円。どちらも「全科目に対応した通信講座」で、一見すると同じサービスに見えるのに、約5倍の開きがあります。

これは高い方が5倍良いという話ではありません。含まれているサービスが違うためです。同じ通信講座という言葉を使っていても、具体的なサービスの内容は様々なのです。

  • LECは映像講義が中心で、テキストは別売。教材を配る形に近い
  • ユーキャンは教材とWebテストに添削が付く。独学の骨組みを渡す形
  • J-Web Schoolのフルサポートや四谷学院は、添削や担任のサポートが付く。伴走の値段が乗っている
  • J-Web Schoolの完全合格コースには、後で説明する「科目履修」の費用まで含まれている

つまり、教材の値段と、伴走サービスの値段と、単位まで取れる講座を含めた値段が、全部「通信講座」という同じ言葉で売られています。

ここが、高卒認定の講座選びが難しい理由の1つです。安いか高いかではなく、何が入っているかが違うのです。だから、金額だけを横に並べた比較表は、あまり役に立ちません。

見るべきなのは「その値段に何が含まれているか」です。教材だけなのか、添削が付くのか、担任が付くのか、単位を取るところまで面倒を見るのか。同じ20万円でも、中身はまったく違います。

もう一つ、注意点があります。この種の料金は、わりとこまめに変わります

キャンペーンで入学金が消えたり、コースが統合されたり、値上げされたりするからです。実際、料金を紹介している記事の中には、すでに実態と合わなくなっているものもあります。

金額そのものが動いている領域なので、比較記事の数字は鵜呑みにせず、必ず各社の公式サイトで確認してください。この記事の数字も、2026年8月時点のものです。

補足:高卒認定試験そのものの受験料は、最大8,500円です

ここまでは「勉強を教わるための費用」の話でした。これとは別に、高卒認定試験を受けるときには受験料がかかります。

受験料は受ける科目数で決まっていて、収入印紙で納めます。

  • 3科目以下:4,500円
  • 4〜6科目:6,500円
  • 7科目以上:8,500円

試験を受けるだけなら、最大でも8,500円です。

上の表にある数万円〜数十万円は、あくまで講座の費用であって、試験の費用ではありません。ここを混同すると「高卒認定試験は受けるだけで何十万もかかる試験だ」と誤解してしまいます。

そうではありません。受けるだけならそれほどお金はかかりません。

なお、このほかに願書の取り寄せ、住民票、証明写真、郵送料などの実費が少しかかります。それらを含めても、受験だけなら1万円程度に収まります。

講座を申し込む前に確認したい4つのこと

講座を比べる前に、確認してほしいことが4つあります。これを知っているかどうかで、支払う金額がかなり変わります。

①「合格率90%」という数字の読み方

高卒認定の講座を探していると、「合格率90%以上」という表示を見かけることがあります。

これは嘘ではありません。ただし、この数字はある前提知識をもっていると印象がひっくり返ります。

高卒認定試験は、なんと、受験者のうち9割以上が「1科目以上」に合格する試験です。

一度に全科目へ合格する人は約半数ですが、これは一度に全科目を受ける人が多いためで、落とした科目は次回に持ち越せます。合格した科目は一生有効です。

そして合格点は、各科目おおむね40点前後とされています。100点満点で40点です(文部科学省が合格基準を公表しているわけではないため、あくまで目安です)。

つまり、「1科目以上受かる」という基準なら、ほとんど対策しなかった人も含めて9割の人が到達します。

ですから、講座を選ぶときに見るべきなのは合格率ではありません。「何科目を、何ヶ月で、いくらで」という具体の部分です。ここを開示している講座は信頼できます。

これは特定の企業を批判しているのではありません。合格率という指標が、この試験ではあまり意味を持たないという構造の話です。

② ひとり親家庭なら受講費用の最大6割が戻ります

ここは、この記事で一番お金に直結する情報でありながら、案外知られていない情報です。

こども家庭庁の「ひとり親家庭学び直し支援事業」という制度があります。以前は「ひとり親家庭高等学校卒業程度認定試験合格支援事業」という名前でした。

ひとり親家庭の親、またはその児童が、高卒認定試験の講座を受講する場合に、費用の一部が支給されます。

通信制の講座の場合

  • 受講開始時:受講費用の最大4割(上限10万円)
  • 受講修了時:合計で最大5割(合計上限12万5千円)
  • 合格時:合計で最大6割(合計上限15万円)

通学の講座の場合

  • 受講開始時:最大4割(上限20万円)
  • 受講修了時:合計で最大5割(合計上限25万円)
  • 合格時:合計で最大6割(合計上限30万円)

たとえば通信講座に20万円を払った場合、条件を満たせば最大12万円が戻ります。

注意点が3つあります。

  1. 講座を申し込む前に、お住まいの自治体に相談する必要があります。自立支援プログラムの策定を受けていることが条件になっており、後から申請しても間に合いません
  2. 制度を設けていない自治体があります。その場合は対象外です
  3. 支給額や運用は自治体によって差があります。必ず市区町村の児童福祉の窓口(ひとり親家庭の相談窓口)で確認してください

この制度は、講座を売っている側があまり大きく紹介しません。対象者が限られるうえ、自社の売上に直接つながらないためだと思われます。ただ、対象になる方にとっては、講座選びよりよほど大きな金額です。

この制度が活用できれば、受講料を半額あるいは実質無料のレベルまで下げることができます。

制度名や金額は変更されることがあるため、こども家庭庁の公式ページと自治体の窓口で、必ず最新の内容を確認してください。

(ひとり親家庭学び直し支援事業(旧)ひとり親家庭高等学校卒業程度認定試験合格支援事業|こども家庭庁)

③ 科目免除を使えばそもそも受ける科目が減ります

高卒認定試験は、全科目を受けなければならない試験ではありません。

  • 高校に1年以上在籍し、単位を修得した科目は免除されます
  • 英検・数検などの資格でも、対応する科目が免除されます

高校を1年でも通っていた方は、まず単位修得証明書を取り寄せて、何科目免除になるかを確認してください。これは在籍していた高校で発行してもらえます。

免除で3科目減れば、受験料も下がりますし、講座を全科目分申し込む必要もなくなります。8科目分の講座を受講する前に、確認する価値は十分にあります。

もう一つ、「科目履修制度」という方法もあります。提携している通信制高校で単位を取り、その科目の免除を受けるやり方です。J-Web Schoolの「科目履修コース」や、通信制高校のサポート校が案内しているのはこれです。

どうしても合格できない科目がある場合の逃げ道になりますが、別途費用がかかり、単位の認定にも時間がかかります。最初から使うものではなく、最後の手段として知っておくという位置づけが妥当です。

④ 高卒認定試験は、独学でも十分に受かります

かなり大胆な見出しですが、おそらくここれが一番大事なところです。

高卒認定試験は、独学で合格できるように作られている試験です。理由は3つあります。

理由1:合格点が低い

各科目おおむね40点前後。満点を取る必要はまったくありません。出題範囲も中学〜高校1年程度が中心です。

理由2:過去問が無料で公開されている

文部科学省のウェブサイトで、過去の問題と解答がそのまま公開されています。「令和◯年度 過去問」で検索すれば、第1回・第2回の問題と解答が両方見つかります。教材費0円で、本番と同じ形式の演習ができます。

理由3:わからないところは、いまはAIに聞ける

公開されている解答は選択番号が載っているだけで、「なぜそれが正解なのか」の解説はありません。以前はここが独学の壁でした。

いまは問題文を撮影してチャットAIに入れれば、解説してもらえます。高卒認定試験の問題はAIが扱う内容としてかなりベーシックなので、これがうまく機能します。

教科書も、中古市場で安く手に入ります。高校の教科書は3月頃に中古市場へ大量に出ますし、そうでなくても意外と安く見つかります。

つまり、ほぼ0円で対策を組み立てることが可能です。

ただし、科目によって必要な準備時間はまったく違います。とくに英語と数学は「積み重ね型」で、中学の内容が抜けていると独学のハードルが一気に上がります。逆に、それ以外の科目は過去問中心でかなり短期間に仕上げられます。

このあたりは別の記事で詳しく扱っています。自分がどれくらいの準備期間を必要とするタイプなのかは、講座を選ぶ前に把握しておいてください。

なお、令和8年度から追加された新科目「情報」については、サンプル問題を全問解いたうえで分析した記事があります。結論だけ言うと、専用の対策はほとんど要りません。

どんな種類があるのか?

教材郵送系、オンライン講座系などの言葉でくくってみても、よくわからないという方が大半でしょう。実際、サービスの分類をカンタンに言葉で説明するのは難しいです。

分類のイメージをつけるために、ここでは具体的にいくつかサービスをご紹介します。(他社様がご提供しているサービスです、特定のサービスをおススメするものではありません!)

料金はすべて2026年8月時点のものです。値上げやコース変更があり得ますので、申し込む前に必ず公式サイトで確認してください。

① 四谷学院

「なんで、私が東大に!?」のキャッチコピーでおなじみ、学習塾・予備校、特に個別指導路線の大手である四谷学院は、実は高卒認定試験の対策にも力を入れています。

高認通学コース(集団指導形式)、高認個別指導コース(個別指導形式)、そして高認からの大学受験コース(合格後に大学受験まで対応)といった充実のラインナップ。さらに近所に四谷学院の校舎がないという方には、高認通信講座があります。

四谷学院の高卒認定の通信講座の費用は、1科目40,000円、8〜9科目で320,000円です。テキスト→問題演習→添削課題のサイクルを繰り返す形で、最短4.5ヶ月での合格を掲げています。別途入学金の設定がありますが、免除キャンペーンが実施されていることがあります。

金額は高認通信講座、高認通学コース、高認個別指導コースの順で高くなっていくものと思われます。

②J-Web School

次にご紹介するのはJ-Web Schoolです。

四谷学院と違って、学習塾・予備校業界で高い知名度を誇るわけではありませんが、実は高卒認定試験に特化した事業を展開していて、この世界では有名なオンラインスクールです。高卒認定試験の過去問題集の冊子を販売していることでも有名ですね。

プランが3系統あり、料金差が非常に大きいので注意が必要です。

  • 総合本科(シンプル):9科目129,195円。教材中心で、教材郵送系に近いイメージ
  • 総合本科(フルサポート):9科目218,790円。オンラインで担任サポートや質問対応が受けられる
  • 完全合格コース:9科目390,951円。科目履修(通信制高校での単位修得)まで含む

同じ「J-Web School」でも、シンプルと完全合格コースでは3倍の差があります。資料請求の際は、どのプランの金額なのかを必ず確認してください。

③ LEC(東京リーガルマインド)やユーキャン

LEC(東京リーガルマインド)やユーキャンといった、資格取得を目的とした通信講座サービスも高卒認定試験の講座を設けています

LECは、8科目79,800円(税込)+別売テキスト代で通信講座(オンラインまたはDVDとテキスト)の学習が進められます。1科目なら15,000円。1科目が全20〜28回、1回あたり25〜30分の映像講義で構成されています。

価格帯としては最安のようです。学習スタイルとしては、送られてくるDVDやテキスト、オンライン映像で独習していくものになります。自分で計画を立てて進められる方には費用対効果が高い一方、進捗の管理を誰かにしてほしい方には向きません。

ユーキャンは、全教科コースが168,000円、教科別コースが29,000円(理科は38,000円)です。標準学習期間は教科別4ヶ月、フルセット8ヶ月。添削と質問対応が付きます。新科目の「情報」にも対応済みです。教材の作りが親切なことで知られており、勉強から離れて久しい方には入りやすいと思います。

④ 江原予備校GAMBA(月額制)

月額制のサービスです。月9,800円〜で、Zoomでの週1回指導が含まれる形。小学校レベルの内容から対応すると案内されています。

月額制なので、必要な期間だけ使えば総額を抑えられるのが特徴です。一括で数十万円を払う形に抵抗がある方には、検討する価値があります。

⑤ 高卒認定試験に対応した塾・予備校(対面型)

高卒認定試験に特化していない一般の学習塾でも、高卒認定試験の対策に対応しているところがあります。

個別指導の明光義塾、城南コベッツ、坪田塾、個別教室のトライ、家庭教師のサクシードなどです。河合塾COSMOのように、高卒認定試験の合格後の大学受験までを見据えたコースを持つところもあります。

対面の個別指導は、この中で最も費用がかかります。一方で、家から出るきっかけが必要な方、一人だとどうしても手が止まる方には、この形でしか進まない場合があります。


迷ったら専門の講座を活用するのも選択肢

ここでご紹介したのはあくまで一部です。

おおまかに教材郵送、オンライン講座、対面などの言葉でくくってきましたが、それらの中間にあたるようなサービスも多いため、各自で情報を精査していただければ幸いです。

そのうえで、正直に分けます。

講座が要らない可能性が高い人

  • 免除科目が多い人:高校に1年以上在籍していた方は、まず単位修得証明書を確認してください
  • 中学の内容が一通り入っている人:高卒認定試験の出題範囲は中学〜高校1年程度です。合格点は各科目おおむね40点前後。中学の学力が残っていれば、無料公開されている過去問だけで届く科目がかなりあります
  • 自分で計画を立てて進められる人:教材は中古で安く手に入りますし、わからないところはAIに聞けます
  • 受ける科目が1〜2科目だけの人:その科目の過去問を回すほうが速いです

このタイプの方が全科目分の講座に30万円を払うのは、率直に言って、もったいないです。

講座が必要そうな人

  • 英語と数学に、中学レベルから不安がある人:この2科目は独学の難易度が跳ね上がります。ここに絞って講座を使うのは合理的です。ただし、この2科目は既存の教材が最も充実している科目でもあるので、わざわざ高認用の学習をする必要があるかは微妙なところです
  • 一人だと勉強が始まらない人:これは意志の弱さではなく、環境の問題です。締切と人がいないと動かないという自覚があるなら、伴走にお金を払う意味があります
  • 次の試験までの期間が短い人:独学は、どの教材を選ぶかを自分で決める時間がかかります。時間を金で買う判断はあり得ます

高卒認定試験は、うまく対策すれば数ヶ月で全科目合格することも可能な試験です。ただし、そのためには「出るところを効率よく学ぶ」ことがカギになります。合格までの道のりに少しでも不安があるなら、プロのサポートを取り入れるのも一つの手です。

ここまで「要らない人」の話もしてきましたが、講座を受講するという判断そのものを否定するつもりはありません。独学が続かないまま何回も受験を見送るくらいなら、お金を払って終わらせたほうが早い。それは十分に合理的な判断です。

受講する前におすすめの行動

  1. まず単位修得証明書を取り寄せて、免除科目を確定させる
  2. ひとり親家庭であれば、申し込む前に自治体に相談する
  3. 無料公開されている過去問を1回分、時間を計って解いてみる
  4. その結果を見て、足りない科目にだけ講座を使う

この順番を守るだけで、支払う金額はかなり変わります。

「自力でやるか」「講座を使うか」——迷っているなら、まずは情報収集から始めてみましょう。


本当にお金をかけるべきなのは高卒認定試験の「後」

ここもこの記事で強調したいことです。

高卒認定試験は、大学受験の出願資格を得るための試験です。合格しても、それ自体では何も始まりません。

そして高卒認定試験の合格点は各科目40点前後。大学入試で問われる学力とは、まったくの別物です。高卒認定試験で満点を取れるようになり、さらにその上に1年積み上げて、ようやく大学受験の一般選抜で使えるレベルに届く——それくらいの差があります。

高卒認定試験に30万円を使って合格し、そこで予算が尽きてしまうと、本番である大学受験の原資が残りません。これは順番として、かなり厳しい形です。

高卒認定試験は、できるだけ安く、できるだけ早く通過するのが正解だと考えています。浮いたお金と時間は、その先に回してください。

なお、高卒認定から大学へ進む場合、使える入試方式は一般選抜と総合型選抜が中心になります。学校推薦型選抜は高校が発行する調査書と校長推薦が前提となるため、原則として対象外です。どちらを狙うかによって、高卒認定試験での受け方も変わってきます。

このあたりは別記事にまとめてありますので、そちらをご覧ください。


まとめ:高卒認定の通信講座・予備校を選ぶ前に

  • 高卒認定の通信講座の費用は、全科目で約8万円〜39万円。値段の相場はありません
  • 含まれているもの(教材・伴走・科目履修)が違うので、金額だけでは比べられません
  • 高卒認定試験そのものの受験料は最大8,500円。講座の費用とは別物です
  • 「合格率90%」は、この試験ではもともと9割以上が1科目以上に合格します
  • ひとり親家庭なら、受講費用の最大6割が戻る制度があります。該当しそうな場合は申し込む前に自治体へ
  • 単位修得証明書を取り寄せて、免除科目を先に確定させてください
  • 過去問は文部科学省が無料公開しています。ほぼ0円で対策を始められます
  • 全科目に同じお金を払う必要はありません。英語と数学に絞るのが現実的です
  • 高卒認定試験は安く早く通過し、お金は大学受験に残してください

高卒認定試験は、うまく組み立てれば数ヶ月で全科目合格できる試験です。ただ、そのためには「どこにお金と時間をかけるか」を決めることが先で、講座を選ぶのはその後です。

迷っている方は、まず単位修得証明書の取り寄せと、過去問を1回分解いてみるところから始めてみてください。

【令和8年度 第2回 高卒認定試験】

  • 試験日:2026年11月7日(土)・8日(日)
  • 出願期間:2026年7月21日(火)〜9月11日(金)消印有効
  • 合格発表:2026年12月8日(火)発送予定

~Schorbitにとって高認は通過点~

記事終える前に少しだけ宣伝を。

高校年代向けのオンラインフリースクールであるシン・ガッコウ Schorbitは、高卒認定試験の対策にも力を入れています。しかし進学校をシミュレートしているだけあって、高卒認定試験は通過点に過ぎず、あくまで目標はその先にある難関大合格です。

すでにご案内の通り、YouTubeで高卒認定試験の解説動画も公開しておりますが、それを乗り越えることはハードルの1つに過ぎません。楽々突破し、すぐさま大学入試に向けて高度な勉強に取り組むことを想定しています。

このようにコンセプトが異なるため、上に挙げたようなサービスと一概に比較できるものではありませんが、難関大合格への支援まで含めて月額1万5千円という価格はお値打ちではないでしょうか。

2026年より本格始動しておりますので、興味のある方は無料登録のご案内をご覧ください。

schorbit
高校年代向け、大学受験対策のSchorbit