英語”で”学ぶ。
Daily Quiz が育む基礎教養

■ 多様な取り組みの中からご紹介
私たちSchorbit(ショービット)が提供するのは、ホームルームや面談だけではありません。むしろ、私たちが最も重視しているのは、生徒たちが自律的に学び続けるための環境と習慣のデザインです。
そのために多種多様な取り組みをしているのですが、今回ご紹介するのは、その象徴ともいえる Daily Quiz(デイリークイズ)です。
これはメインのカリキュラムとは別に、サブコンテンツとして毎日配信されている学習セットです。以前ご紹介した昼休みのボードゲームと同様、Schorbitの生徒にとっては日常の一部となっていますが、その裏には論理的な教育戦略と、テクノロジー活用が隠されています。
なぜ私たちは毎日クイズを出しているのか。
そこにはどんな工夫が凝らされているのか。
今回はその全貌と、実際に出題された問題の一部を公開します。
■ Daily Quizの仕組み:英語で5教科を解く
Daily Quizの最大の特徴は、英語以外の教科を、英語で出題するという点にあります。
国語、数学、理科、社会、情報。これら5教科(通常の5教科ではないことに注意)の基礎的な問題を、あえて英語で出題します。
英語という科目が存在しないのは、すべての問題が英語学習を兼ねているからです。
これを毎日続けることで、生徒は英語を勉強するという意識を持たずに、自然と英語の読解力、そして各教科の基礎知識(基礎教養)を身につけていきます。
これは教育学の専門用語で CLIL(クリル:内容言語統合型学習)と呼ばれる学習法となります。
CLILとは Content and Language Integrated Learning の略で、語学を単体の教科として学ぶのではなく、「理科や社会などのトピック(内容)を、外国語(言語)を使って学ぶ」というアプローチです。実用的な運用能力と知識が同時に身につくため、グローバルスタンダードな教育手法として確立されています。
SchorbitではこのCLILを日本の大学受験に応用し、効率的に基礎体力を鍛える設計にしています。
■ 1日の流れ:無理なく続く段階的サポート
「いきなり英語で数学や理科の問題を解くなんて、難しすぎるのでは?」
そう思われるかもしれません。しかし、Schorbitでは生徒が挫折しないよう、緻密なタイムラインでサポートを行っています。
Morning(出題)
朝、Microsoft Teamsにその日のクイズ(Microsoft Forms利用)が配信されます。問題文と選択肢はすべて英語です。しかし、同時に Vocabulary List(重要単語)も掲載されており、辞書を引かなくても文脈が掴めるようになっています 。さらに、リスニング強化のためにAI音声による読み上げファイルもアップされます 。
Lunch(ヒント)
お昼の時間になると、Teamsの返信欄に日本語訳が投稿されます 。朝の時点で分からなかった生徒も、これを見れば午後には回答が可能になります。英語が苦手だから解けないという困難を排除し、思考すること自体を止めさせないためのセーフティネットです。
Afternoon(回答)
生徒はそれぞれのタイミングでFormsから回答を送信します。数分、いや数十秒で完了する分量です。
Homeroom(解説)
帰りのオンラインホームルームで正解発表と解説を行います。単に答え合わせをするだけでなく、なぜその答えになるのか、背景にある知識は何かを深掘りします 。

このサイクルを毎日繰り返すことで、英語への抵抗感をなくし、知識の幅を広げていくのです。
■ AI × 教員のハイブリッド
このDaily Quizは、毎日異なる教科、異なるテーマで作成されています。これだけの質と量を維持し続けるのは容易ではありません。
ここで活躍しているのが、生成AIです。問題のドラフト作成、英語翻訳、音声データの生成、これらにはAIをフル活用しています。
しかし、AIに任せきりにしているわけではありません。AIは知識の集合体ですが、日本の高校のカリキュラムや大学受験のツボを完璧に理解しているわけではないからです。
そこで生きてくるのが、元高校教員としての経験です。
- この数学の概念は、数Aの確率で躓きやすいところだ
- この社会の用語は、入試の公共や政治経済でよく問われる定義だ
- 情報のこの問題は、共通テストの得点に繋がる
このように、AIが出してきたアウトプットを、日本の教育文脈に合わせて精査(監修)し、解説を書き加える。
この AIの生産性 × 人間の専門性 というハイブリッドな体制こそが、他には真似できないSchorbit独自のコンテンツを生み出しています。
■ 実例をご紹介します
では、実際にどのような問題が出題されているのか。過去のアーカイブから、特徴的なものをいくつかピックアップしてご紹介します。ぜひ、皆さんもチャレンジしてみてください。
Case 1: Math / 数学(幾何)
ハニカム構造(蜂の巣)に関する幾何学の問題です。「自然界のデザイン」には数学的な理由があることを学びます。
Question: Bees build honeycombs using regular hexagons. Mathematically, why is this shape chosen over squares or triangles?
(ミツバチは「正六角形」の巣を作る。正方形や正三角形ではなく、数学的にこの形が選ばれている理由はなぜか?)
- Option A: It creates the strongest possible structure against gravity.
- Option B: It encloses the maximum area with the minimum perimeter.
- Option C: It is easier for bees to construct angles of 120 degrees.
正解は Option B (Max area, min perimeter) です。

【解説のポイント】
正三角形・正方形・正六角形の3つは、平面を隙間なく敷き詰める(平面充填する)ことができます。しかし、その中で「同じ面積に対する外周の長さ」が最も短いのが六角形です。つまり、最も少ない材料(蜜蝋)で、最も広い部屋を作ることができる形なのです。
Nature loves efficiency.(自然界は効率を愛する)という言葉とともに、数学が現実世界の最適化にどう関わっているかを伝えます。
Case 2: Science / 理科(生物・化学)
植物の成長に関する問いですが、これは昨今の小論文での入試頻出テーマである環境問題に直結する話でもあります。
Question: A tiny seed grows into a giant tree weighing several tons. Where does most of this dry mass come from?
(小さな種が、数トンの重さがある巨木へと成長する。この木の乾燥重量の大部分は、物理的にどこから来たものか?)
- Option A: Minerals absorbed from the soil.
- Option B: Water absorbed from the roots.
- Option C: Carbon dioxide absorbed from the air.
正解は Option C (Carbon dioxide) です。

【解説のポイント】
多くの人が「木は土から栄養を吸って大きくなる」と考えがちですが、木の重さのほとんどは、光合成によって空気中の二酸化炭素(CO2)を取り込み、固定した炭素の重さです。
Trees are mostly made of air.(木は、その大部分が空気でできている)という視点は、カーボンニュートラル(脱炭素)の本質的な理解に不可欠であり、大学入試の小論文などでも問われる重要な視点です。
Case 3: Social Studies / 社会(政治経済)
経済学部志望者なら必ず押さえておきたい機会費用の概念を、身近な例で考えます。
Question: You decided to study for 3 hours instead of working at a part-time job where you earn 1,000 yen per hour. What is the “Opportunity Cost” of this study session?
(時給1,000円のアルバイトに行かずに、3時間勉強することにした。この勉強の「機会費用」はいくらか?)
- Option A: 0 yen
- Option B: 1,000 yen
- Option C: 3,000 yen
正解は Option C (3,000 yen) です。

【解説のポイント】
「勉強にはお金がかからないから0円」ではありません。経済学における Opportunity Cost(機会費用)とは、ある選択をしたために諦めたもの(Foregone alternative)の価値を指します。
生徒たちには「何かを選ぶということは、常に何かを捨てているということだ」という教訓、もっとかみ砕いていうと「バイトするより勉強した方が将来のお金が増えると思って勉強しろ!」という形で、Value is determined by what you give up.(価値とは、何を諦めたかによって決まる)というメッセージを伝えています。
Case 4: Japanese / 国語(現代文)
最後は国語です。「え、国語を英語で?」と思われるかもしれませんが、評論文のキーワード定義を英語で捉え直すことは、本質の理解に非常に役立ちます。
Question: What is the appropriate definition of “Abstraction” in an academic context?
(学問的な文脈における「抽象化」の適切な定義はどれか?)
- Option A: To discard details and extract common properties or laws.
- Option B: To intentionally blur specific details and express things vaguely.
- Option C: To daydream about an ideal state that cannot exist in reality.
正解は Option A です。

【解説のポイント】
多くの高校生が「抽象的=わかりにくい、曖昧」と誤解しています。しかし、本来の Abstraction(抽象化)とは、Distinguish the essence from the noise.(ノイズから本質を見分けること)です。
具体的な細かい部分(Details)を捨てて(Discard)、共通する法則(Law/Essence)を抜き出すという定義を英語で叩き込むことで、現代文の読解力が飛躍的に向上します。Concrete(具体)と対比させながら解説します。
■ 「ちりつも」が作る圧倒的な基礎教養
いかがでしたでしょうか。
これらは、Schorbitの生徒たちが日々解いている問題のほんの一部です。
1問1問は小さなものですが、これを毎日続けるとどうなるでしょうか。
単純計算でも、1年で365×3~4個の学術的な英単語と、365個の教科の基礎知識が蓄積されます。そして何より、英語で情報をインプットし、論理的に思考してアウトプットするという回路が脳内に形成されます。
これは、一夜漬けの試験勉強では絶対に手に入らない圧倒的な基礎学力です。もちろんそれは、受験のためだけの学力ではなく、その後の人生においてベースとなる基礎教養となります。
Schorbitは、オンラインの進学校です。しかし、教科書やPCの画面を見ている時間だけが学習ではありません。
朝起きてQuizに答えて、昼休みに答え合わせをし、放課後に解説を聞く。生活のリズムの中に知的な刺激を組み込むこと。
シン・ガッコウとして私たちが提供したいのは、そんな、学びが日常に溶け込んだライフスタイルそのものなのです。
■ 第1期生、募集中です
ということで今回は、私たちSchorbitの特徴的な取り組みである Daily Quiz についてご紹介させていただきました。
私たちの活動に少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひ無料登録のご案内ページより参加登録をお願いいたします。
新しいライフスタイルで難関大への合格を勝ち取りましょう!
