不登校・通信制高校の連休を「空白」にしないために
–GWチャレンジ–

ゴールデンウィークが始まりました。一般的な学校や多くの企業は休業に入って、街全体がゆったりとした空気に包まれています。
Schorbitは、一般的な学校と比べると、長期休暇は短めの設計です。夏休みも冬休みも、世間の学校ほど長くは取りません。
それでも、家族と過ごす時間はとても大切ですから、国民の祝日に加えて、ゴールデンウィーク・お盆・年末年始といったタイミングは、それなりに通常活動を休止しています。
さてそんな5月1日金曜日。明日からGWを迎えるにあたって、生徒には一つだけ「課題」を提示しました。
GWチャレンジリスト。
全24項目の中から、最低3つ以上に取り組んでくること、というシンプルな課題です。
Schorbitではこれを「GWチャレンジ」と呼んでいます。
■ チャレンジリストの中身
リストには、こんな項目が並んでいます。
- スーパーに行き、卵・牛乳・キャベツなど、よく消費するものの値段を調べる
- 家の先月の光熱費の料金と使用量(kWh、㎥などの単位も含めて)を調べる
- 自分の住みたい街の一人暮らしの家賃相場をネットで調べる
- アルバイト情報サイトで近所を検索し、どんな仕事が時給いくらで募集されているかを見る
- 美容院や病院などの予約を、親に頼らず自分で取る
- 洗濯機を回し、干し、畳み、タンスにしまうところまでを一人でやり切る
- 取れかかっているボタンを1つ縫い直す
- 1食分の食材を自分で考えて買い出しに行く
- GW期間中、外で合計5km走る(または歩く)
- YouTubeで「HIITトレーニング 4分」を検索し、動画に合わせてやり切る
- PCで開発者ツール(F12キー)を開き、ニュース見出しのテキストを「自分の名前」などに一時的に書き換えてみる
- Google・Appleなど、よく使うアカウントの二段階認証を確認し、オフならオンにする

一目瞭然だと思いますが、生活、家事、体力、IT、ジャンルは多岐にわたります。
ではなぜこのような課題を出しているのでしょう。
「学習支援の場としては、ずいぶん変わった課題だな」と感じた方がいらっしゃるかもしれません。そのとおりだと思います。
ですが、Schorbitは「学習塾」ではなく「フリースクール」です。いわゆる学校のオルタナティブとして運営しています。
学校の役割は、必ずしも受験科目の学力を伸ばすことだけではありません。集団の中で過ごし、行事や課外活動を経験し、世の中の仕組みに少しずつ触れていく──そうした全体が「学校で育つ」ということだと考えています。
ですからSchorbitでも、教科指導だけでなく、それ以外の部分にも取り組んでいきます。
GWチャレンジは、その一つです。これらのチャレンジは、学力というよりも生活力を上げることを意識したものです。
■ 「進路実現」は合格だけでは不十分
Schorbitは、不登校生・通信制高校生・高校中退者を対象に、受験への学力支援を主軸にしているオンラインフリースクールです。
中学生は高校受験へ、高校生は大学受験へ──それぞれの進路を見据えて、日々の指導を行っています。生徒が志望校に合格すること、これは私たちの大きな目標の一つです。
ただ、私たちの考える「進路実現」は、高校や大学に合格することそのものではありません。合格したその先、その進路で活躍していけることが、本当の進路実現だと考えています。
そして、社会で活躍するため、人生を楽しむためには、いろんな力が必要です。お金の感覚、家事の段取り、自分の体を動かす習慣、デジタルとの付き合い方、見知らぬ人と話す力。受験勉強で身につくのは、そのうちのほんの一部にすぎません。
学校に通わない生活が続くと、実は教科の学力以上に、こうした「生活の力」の部分が伸び悩みがちです。それがその後の人生に大きな足かせとなるかもしれません。今回の課題は、こうした問題意識から出されたものです。
ところで、こうした「生活の力」は本来どこで培われるものでしょうか。
「学校の役割」かと問われると難しいところです。集団生活や行事を通じて間接的に育つ面はあるにしても、生活技能そのものは、本人が日々の社会生活を営む中で少しずつ拾っていくものだと思います。「家庭の役割か」と言われれば、それもまた違うと感じています。「親がお使いをさせるべき」「家事を手伝わせるべき」と一律に求めるのが正しいとも思いません。
ただ、普通に過ごしていれば徐々に身についていくはずのことが、不登校や通信制という生活の中では、どうしても後回しになりがちです。意識して機会を作らないと、案外触れずに大人になってしまう領域でもあります。
ですからSchorbitでは、こうした長期休みのタイミングを使って、少しずつ補うようにしています。これだけで十分とは、もちろん思いません。それでも、何もしないよりは確実に違ってくるはずです。
GW明けには、生徒たちがそれぞれ違う「チャレンジ」を持って戻ってきてくれるはずです。
卵の値段を覚えてきた子、二段階認証を設定してきた子、5km歩いてきた子、ボタンを縫った子。そんな小さな経験を一つずつ持ち寄って、5月7日からまた、通常の活動を再開してまいります。
■ 進路に悩む不登校の中高生、募集中
ということで、今回はSchorbitのゴールデンウィークの課題についてご紹介しました。
私たちの活動はオンラインでのフルサポート型であり、学校に行かないままでも、学力ばかりか生活の力を身につけられるように意図したものです。中学・高校それぞれの段階で支援しています。


この2つで、進路に悩む不登校の子どもを再び軌道にのせるためのサポートを行います。
詳しくは該当する画像をクリックしてください。皆様の参加を心よりお待ちしております。
