【不登校 親の体験談】不登校のわが子と向き合う中で見えた「進路」という希望

【Schorbitからのご案内】
本記事は、Schorbitの運営スタッフではなく、実際に不登校のお子様を育てた経験をもつ外部の保護者の方による寄稿記事です。 実体験に基づいたリアルな葛藤や、そこからの気づきが綴られています。現在、お子様の不登校やこれからの進路に不安を抱えられている保護者の皆様にとって、少しでもご参考となれば幸いです。
不登校の子どもを育てること。
不登校児に限らず育児に正解はないのかもしれませんが、シングルマザーとして10年以上子育てをしてきた私にとって、長男が不登校になったとき、それは初めて答えの出せない難題を突き付けられたような、出口のない迷路に放り込まれたような気分でした。
保育園には毎日元気に登園していた息子、集団生活に馴染めない兆しなどまったくありませんでした。小学校に入ってからもはじめは普通に通っていましたが、少しずつ「行きたくない」と言う日が増えていくように。2年生になるとほとんど教室には通えず個別教室に登校、さらにコロナ禍で学校が休校になったことも重なり、息子の足はどんどん学校から遠のいていきました。
そして小学3年生の頃には、ほとんど登校できない状態に。
自治体の教育相談センターや小児科、小児心療内科、児童相談所など、勧められる相談機関には藁にも縋る思いですべて足を運びました。発達検査やWISCも受けました。ですが、検査を受けたことで息子に発達特性があることはわかりましたが、不登校そのものが改善するわけではありません。
しかもそれらの相談や検査はすべて平日です。1回の検査で2時間ほどかかり、移動を含めると半日がつぶれます。そのうえ毎朝、学校へ行かない息子を説得し、時には手を引いて無理やり登校させたこともありました。結果として仕事には遅刻が続き、有給休暇も底をつきました。
当時私はシングルマザーになって8年目。ようやく仕事が軌道に乗り、収入が安定して役職にも就いたばかりでした。息子の不登校によって仕事は思うようにできなくなり、収入が安定しないことで将来への不安、さらに実家で同居していた両親との関係も悪化し、私は人生で初めて「適応障害」と診断されました。
あの頃が、私にとって人生で最も辛い時期でした。
「学校がすべてじゃない」経験者の言葉で抜けた肩の力
そんな中で転機になったのが、放課後デイサービスの児童発達管理責任者の方との出会いです。その方は、ご自身もシングルマザーとして不登校の子どもを育て上げた経験がある方で、その方と出会ったことで私は初めて、「経験者の言葉」を聞くことができました。
「学校に行くことだけがすべてじゃないですよ。高校も大学も、道はいろいろあります」
その言葉を聞いたとき、初めて少し肩の力が抜けたのを覚えています。
その方に紹介された病院で息子は作業療法を受けるようになり、体を動かす活動が合っていたようで少しずつ笑顔が増えていきました。結局、放課後デイサービスは途中でやめてしまいましたし、登校もできていませんが、療育センターの作業療法には今でも通うことができています。
また、その児童発達管理責任者の方の生き方にも影響を受けました。地元を離れて一人で子どもを育ててきたという彼女の生き方に触発され、私も在宅勤務ができる会社に転職し、子どもたちを連れて実家を出る決断をしました。
焦りと期待を手放して見えてきた「穏やかな笑顔」
それからは一度、息子の気持ちを最優先にすることにしました。
寝たいときに寝て、起きたいときに起きる。ゲームをしたければする。
ただし「お風呂に入ること」「通院」「作業療法」だけは続けようと約束しました。
薬の力も借りることにしました。癇癪を落ち着かせる薬、気分を安定させる薬、睡眠の薬。最初は抵抗もありましたが、息子の表情は少しずつ穏やかになってよく笑うようになりましたし、何より、たくさん話をしてくれるようになったことが私にとっては大きな救いでした。
正解はわからない。遠回りでも一緒に探す「進路」
現在、息子は中学1年生。学校にはまだ通えていませんが、少しずつ変化も見えています。
最近は「高校は通信制に行こうかな」と自分から言うことがあります。欲しいものがあると、「この教科書をここまで勉強するから買ってほしい」と言うこともあります。教科書を読むだけでも理解できていることがあり、数学の問題を解いている姿を見たときは驚きました。
もちろん、うまくいかないこともあります。 私が欲張って漢字練習を毎日させようとしたときは、せっかく開いていた数学の教科書すら開かなくなってしまいました。
親として期待してしまう気持ちと、見守ることの難しさを日々感じています。
ですが、確実に言えることは、あの頃より今のほうが息子はよく笑うようになったということ。
そして少しずつではありますが、教科書を開いてみたり、外に出て体力をつけようとしたり、昼夜逆転の生活を直そうと頑張って昼間起きていたり、以前の生活からは想像もできなかった成長した姿も見えてきて、今はこれでいいのかなとも思っています。
不登校の子どもを育てる中で、「これが正解だった」と言える日は来ないのかもしれません。それでも、子どもが少しずつ前を向けるようになる瞬間は、確かにあります。
これからどんな進路を選び、どんな未来を描いていくのかはまだわかりません。大学受験を目指すかもしれませんし、別の道を見つけるかもしれません。
ただ一つ思うのは、親として守りたいのは「笑顔」だということです。
遠回りでもいい。ゆっくりでもいい。
この笑顔を大切にしながら、息子と一緒に次の進路を考えていきたいと思っています。
■ 進路に悩む不登校の中高生、募集中
ということで、今回は実際に不登校のお子さんを育てた経験のある方から苦労やその先について語っていただきました。記事の中にもあった通り、学校に登校できないことと、進路が閉ざされることはまったく別です。
学校に行かないままでも、勉強のやる気を出し、高校受験や大学受験を突破することは十分に可能です。
実は、私たちSchorbitは、中学・高校それぞれの段階で自宅からの受験を支援しています。


この2つで、進路に悩む不登校の子どもを再び軌道にのせるためのサポートを行います。
詳しくは該当する画像をクリックしてください。皆様の参加を心よりお待ちしております。

