【不登校 親の体験談】「人生詰んだ」と絶望する娘。悩み、疲れ果てた先で見つけた再出発

【Schorbitからのご案内】
本記事は、Schorbitの運営スタッフではなく、実際に不登校のお子様を育てた経験をもつ外部の保護者の方による寄稿記事です。 実体験に基づいたリアルな葛藤や、そこからの気づきが綴られています。現在、お子様の不登校やこれからの進路に不安を抱えられている保護者の皆様にとって、少しでもご参考となれば幸いです。
娘の不登校と起立性調節障害。「人生詰んだ」という絶望
娘が不登校になったのは、2019年、中学2年生の冬休み前でした。
朝、起きること、学校に行くことが少しずつ困難になりました。病院を受診し、新起立試験の結果から起立性調節障害(OD)と診断されました。 しばらくは夕方、他の生徒が帰った後に登校し、先生と面談や勉強をしていました。
起立性調節障害は、思春期の子ども達に多い自律神経系の疾患です。症状が見えにくいので誤解されることも多いのですが、けっして怠けているわけではありません。 思うように動けない自分に本当に苦しんでいました。さらに、みんなと同じことができなくなったことへの自責の念と孤独感。 学習の遅れへの焦りや進路への不安など、精神面でも苦しんでいました。
2020年3月、コロナの影響で一斉休校となり、中学3年生の5月末に再開。高校受験もあるので、娘はこのタイミングでなんとかして復学しようとしました。しかし、数日でまた不登校となりました。
学校が怖いからです。教室が怖くて入れない。
この状態、なかなか理解できませんよね。玄関の外に仲の良い友達が迎えに来てくれても、そこから全く動けません。過呼吸を起こすほど、尋常じゃない怖がり方でした。
学校に行かないのではなく、行ける状態にないのだとわかりました。学校は心身を壊してまで行く場所ではありません。
『無理して学校に行かなくてもいい。学校に行かなくても大丈夫。』
そう伝えましたが、その時に返ってきた娘の言葉が今も忘れられません。
『大丈夫じゃない。人生詰んだ。もう終わった。』
子どもは学校という狭い世界しか知りません。みんなが進む同じ道をはずれたら、不安の世界に放り出されるのです。 この不安、焦り、孤独感は相当なもので、大きな精神的負担となります。
娘はこの時、全般性不安障害と診断されました。 もう何もかもが不安で日常生活に支障をきたし、部屋にひきこもりました。 娘が生きる希望を失った状態が、私にとっても一番つらい時期でした。
親ができること。学校以外の選択肢を知り、不安を軽くする
そんな娘に伝えたかったことは、 『学校に行けなくても、人生は終わらない』 ということ。
みんなと同じ道以外にも、道はたくさんあるから。
とはいえ、私自身も最初は不安な毎日でした。でも、知識を持つことで、不安は少しずつ軽くなっていきました。
具体的には、適応指導教室の先生に相談したり、SNSで同じ立場の方と交流しました。 (適応指導教室にも通えませんでしたが、相談にはのっていただけました。)
中学3年生で進路について考えないといけない時期だったので、地域の高校について調べたり、問い合わせをしました。 在住する都道府県には、自己申告書の存在、特別選抜枠、欠席日数を重視しない高校もあります。 (当時とは違い、出欠日数欄を廃止する都道府県も増えています。)
それまで考えたことがなかった通信制高校や定時制高校についても調べ、資料を取りよせたり、合同説明会に参加しました。通信制高校・サポート校の合同説明会は、娘が行ける状態になかったので、私一人で参加しました。
この時、同じような親御さんの多さに驚きました。自分だけじゃないんです。それに気づいただけでも心が軽くなりました。
通信制高校も、私がそれまで持っていたイメージとはかなり違いました。 高校卒業資格だけが目的ではなく、大学進学を目指す学校もあります。やりたいことに特化した専門コース、海外留学を視野に入れた学校など、ほんとうに様々です。スクーリングの頻度も、年に数日から週5日のコースまであります。
通信制高校への入学と退学。そして高卒認定試験へ
子どもの希望、回復具合、タイミングと環境が合えば、順調に通える子が多いことがわかりました。娘の場合も、通信制高校に入学後、順調に単位を取得していました。
でも、2年目で不安障害が悪化。(精神疾患には波があります。)
通学コース ⇒ ネットコース ⇒ 休学 ⇒ 退学の経過をたどりました。 まずは、心の回復を最優先することにしました。
娘の話をすると、これから通信制高校を考えている親御さんは不安になるかもしれません。あくまで、娘の場合がこうだったんですよね。
確かに、通信制高校は自己管理が必要となり、スクーリングも必須です。娘のように卒業が難しかったり、なんとか卒業できても進路が決まらない子もいます。でも、同時期に入学したお子さんで、大学や専門学校に進学した子も多くいます。
それに、もし高校を中退しても進学する道はあります。その後、娘は高等学校卒業程度認定試験(高認)に合格しました。
スクーリングにも行けないのに、どうして受験できたの? と思うかもしれません。医師の診断書により、特例措置として別室・小人数で受験しました。これも調べて知ったことです。
不登校で人生は終わらない。心を守り、未来の選択肢を示す
不登校のゴールは、学校への復学、卒業だけではありません。その後の長い人生、もっと先を考え、希望を持つことだと思っています。それが、生きる力、自立へと繋がります。
ひきこもっていた娘が、前を向くきっかけとなった方がいます。同じように不登校でひきこもり、その後に難関大学に合格し、英語の先生になった方です。
当事者の 『不登校で人生は終わらない』 という言葉が、娘の心に響きました。 親の言葉と第三者の言葉は重みが違います。自分だけじゃないと思えることで、新しい一歩が踏み出せるものです。
大切なことは、子どもの不安や焦りをいかになくすか。選択肢はいろいろあると、その具体的な道筋を示すことではないでしょうか。
やりたいこと、進みたい大学、その後の職業など、子ども達がもっと先を考えられるように導くこと。今の学校以外の世界を見せてあげること。そのためには、親だけで抱え込まず、第三者や専門家に相談したり、頼ることで孤独にならないことも大切だと思います。
『人生詰んだ。もう終わった。』
そんな風に子どもに思わせないようにすることです。
それが、子どもの心を守ることになります。生きていれば、諦めなければ、いつからでも、どこでも学ぶことはできます。未来は変えることができます。
■ 進学に悩む不登校の中高生、募集中
ということで、今回は実際に不登校のお子さんを育てた経験のある方から苦労やその先について語っていただきました。記事の中にもあった通り、学校に登校できないことと、進路が閉ざされることはまったく別です。
学校に行かないままでも、勉強のやる気を出し、高校受験や大学受験を突破することは十分に可能です。
実は、私たちSchorbitは、中学・高校それぞれの段階で自宅からの受験を支援しています。


この2つで、進路に悩む不登校の子どもを再び軌道にのせるためのサポートを行います。
詳しくは該当する画像をクリックしてください。皆様の参加を心よりお待ちしております。
