不登校からの高校入試ガイド
【大阪府 編】
公立・私立の選択肢と制度を完全解説

■ 大阪府で不登校からの高校入試を解説
「大阪の公立高校は内申書(調査書)が必須だから、不登校だと不利になる」
「私立も出席日数に厳しいから、行ける高校なんてないんじゃないか」
そう思い込んでいませんか?
確かに、大阪府の公立高校入試(一般選抜)は、原則として中学1年生からの内申点が合否判定に使われるため、額面通りに受け取ると絶望的に思えるかもしれません。しかし、大阪府は、他府県と比較しても、不登校生に対する「公的な救済措置」が、一般の高校の中にそれなりに組み込まれている地域です。
他県のように「特定の高校(不登校特例校など)」しか受け入れてもらえない、といった状況ではありません。進学校を含めたすべての府立高校において、制度を正しく利用すれば、内申点というハンデを背負わずに「当日のテスト一発勝負」に近い形で対等に戦える土俵が用意されています。
本記事では、大阪府独自の「調査書中の教科の評定が無記載となっている場合の取扱い」や、「自己申告書」の役割、そして私立高校のリアルな事情まで、きれいごと抜きで徹底解説します。
(以下は2026年2月時点で調査した情報、特に令和8年度 大阪府公立高等学校入学者選抜実施要項等を基にしています。)
■ 大阪府公立高校入試(一般選抜)の仕組み
まずは敵を知ることが先決です。救済措置の話をする前に、通常の受験生がどのようなルールで戦っているのか、大阪府の公立入試(一般選抜)の基本構造を押さえておきましょう。
学力検査と調査書(内申点)の比率
大阪府の一般選抜は、以下の2つの合計点(900点満点)で合否が決まります。
- 学力検査(当日のテスト): 5教科(国数英理社)×90点 = 450点満点
- 調査書(内申点): 中1〜中3の成績 = 450点満点
ただし、この「450点:450点」をそのまま使うわけではありません。 高校ごとの方針(タイプ)によって、当日のテストと内申点の重要度(倍率)が変わります。
| タイプ | 学力検査(当日点) | 調査書(内申点) | ターゲット・特徴 |
| Ⅰ | 630点 (70%) | 270点 (30%) | 進学校(文理学科設置校など) |
| Ⅱ | 540点 (60%) | 360点 (40%) | 中堅校など最も多いタイプ |
| Ⅲ | 450点 (50%) | 450点 (50%) | バランス型 |
| Ⅳ | 360点 (40%) | 540点 (60%) | 内申重視 |
| Ⅴ | 270点 (30%) | 630点 (70%) | 面接実施校など |
ここがポイント
多くの進学校(北野、天王寺など)は、当日点重視の「タイプⅠ」を採用しています。つまり、大阪の上位校ほど「当日の実力」を見てくれる傾向にあります。
全員提出の「自己申告書」とは?
大阪府の入試には「自己申告書(様式111)」という書類がありますが、これは受験生に課されているもので、不登校の事情を書くための書類ではありません。
- 対象: 受験生全員
- 内容: 各高校が公表している「アドミッションポリシー(求める生徒像)」に対して、自分がいかにマッチしているかをアピールするもの。
- 扱い: ボーダーゾーン(合否ラインぎりぎり)の判定時にのみ参照される。
「自己申告書を出せば欠席理由を分かってもらえる」というのは間違いです。不登校の事情を考慮してもらうには、後述する「特例」の適用が必要になります。
大阪独自のチャレンジテスト
大阪府の入試をややこしくしているのが、府内統一で行われる「中学生チャレンジテスト」の存在です。
通常の受験生は、このテストの結果によって中学校ごとの「評定平均」が調整されます。「内申点が甘い中学」と「厳しい中学」の不公平をなくすためのシステムですが、不登校でこのテストを受けていない場合、内申点の基準となるデータが存在しないことになります。
通常ルートで戦おうとすると、この「評価データ不足」が致命傷になりかねません。だからこそ、次に紹介する「特例」を使うことが、不登校生の唯一にして最大の戦略になります。
■ 不登校生が使える「隠された武器」
ここからが本題です。大阪府の入試制度には、不登校生が使える規定が存在しますが、公的な資料があまりにも分かりにくいため、正しく知られていません。
なんなら、私も何度も以下の実施要項を読んだのですが、正しく理解できている自信がありません。
① 実施要項の「解読」は諦めて、学校に聞こう
まず、大阪府のルールブック(実施要項)には、「不登校」という言葉は一言も出てきません。 その代わり、「調査書中の教科の評定が無記載となっている場合の取扱い」という項目が存在します。
公式の条文は、海外帰国生に関する記述と混ざっていたり、カッコの使い方が独特過ぎたりと、非常に難解です。しかし、要するに「長期欠席や試験未受験などの事情があり、成績がつけられない(評定不能)生徒」を指していると考えられます。
ここばかりは、文章を読んで悩んでも正解は出ません。
「自分は評定が無記載(評価なし)の対象になるのか?」を、必ず中学校の先生に確認してください。中学校を通じて、「評価なし(無記載)」として処理されるのか、あるいは何らかの評価(1など)がつくのかを確認することが第一歩です。
そして重要なのは、大阪府は当日の学力検査次第という部分も大きいことです。「無記載」にならず「1」がついたとしても、当日の点数で勝負できる土壌があることに変わりはありません。
② 「無記載」はどう扱われるのか?(実際の合否判定)
では、実際に「無記載(評定なし)」になった場合、どのような手順で合否が決まるのでしょうか。 実施要項のフローチャートを正しく読み解くと、以下のプロセスになります。
【基本原則】 まず大前提として、調査書に記載がない教科の評定は、原則として「1」として扱われます。
「無記載ならノーカウント」といった魔法のような仕組みではなく、まずはシビアに「1」が代入されると考えてください。
しかし、ここからが大阪府の制度の希望のあるところです。合否判定は以下の2段階で行われます。
1. 第1段階:総合点での判定(定員の90%まで)
まず、無記載の部分を「1」として計算した内申点と、当日のテストの点数を合計(総合点)し、上位から並べます。ここで定員の90%(ボーダーラインの上)に入っていれば、もちろん合格です。 ただし、内申点が「1」扱いだと総合点が低くなるため、この段階で合格するのはハードルが高いのが現実です。
2. 第2段階:実力重視の判定(残りの10%)
ここが不登校生にとっての本当の勝負所です。第1段階で漏れた受験生の中で、もし評定がついていないのなら、その残りの受験生でトップ(正確には不登校ではない受験生のトップ)の成績をといっているならば合格します。
そうでないトップでない場合は、漏れた受験生(ボーダーゾーン)を対象に、自己申告書なども踏まえた適性を重視して、残りの合格枠を決定します。
かなりわかりにくい制度ですが、すごくシンプルに結論をいうと、総合力で並べたとき、定員の9割までの生徒に学力で追いつけていたら不登校でも合格できるということです。
③ 学校に行くべきか、休むべきか?
「無記載」でも結局は「1」とみなして計算がスタートする以上、「あえて休んで無記載を狙う」という戦略には何の意味もありません。
- 学校に行ける日: 出席して、少しでも内申点を稼ぐ(2や3が取れればラッキー)。
- 行けない日: 無理しない。「どうせ休んでも1、行っても1なら、入試の結果は変わらない」と割り切る。
どちらに転んでも、最終的に合否を決めるのは「当日のテストの点数」です。 内申点のことは気にしすぎず、入試本番で1点でも多く取るための勉強に時間を使いましょう。
④タイプⅠとC問題で一発逆転を狙え
以下は学力が高い生徒向けの内容です。
公立高校入試において、一般に、内申点が足りない生徒が狙うべきは「当日点の比率が高い学校」です。上述したように、大阪府では、高校ごとに「内申点:当日点」の比率(タイプⅠ~Ⅴ)が選べるようになっており、ここを戦略的に選ぶことで勝率が劇的に変わります。
狙い目は「中堅校のタイプⅠ」
一般的に「タイプⅠ(当日点70%:内申点30%)」というと、北野や天王寺のような超トップ校のイメージがあるかもしれませんが、実はそれだけではありません。
偏差値50〜60台の中堅校・地域進学校の中にも、タイプⅠを採用している学校が存在します(例:八尾、夕陽丘、布施、東住吉など ※年度により異なるため要確認)。
こうした学校は、「内申点はボロボロだけど、実力はある」という不登校生にとって、まさに逆転合格のための聖地です。
「C問題」の壁に注意!
ただし、うまい話には裏があります。 タイプⅠを採用している学校の多くは、英・数・国で最も難易度の高い「C問題(発展的問題)」を採用しています。
- A問題: 基礎レベル。教科書ができれば解ける。
- B問題: 標準レベル。多くの公立高校が採用。
- C問題: 激ムズ。 英検2級レベルの英語や、数学の超難問が出る。
ここが運命の分かれ道
- 「勉強は得意だが、学校に行けていない」人: 自信があるならタイプⅠ(C問題)の学校に挑戦してください。C問題は難しすぎて平均点が下がるため、1問の配点が大きく、実力差がモロに出ます。内申のマイナスなんて簡単に吹き飛びます。
- 「勉強もそこまで自信がない」人: 無理にタイプⅠを狙うと、C問題で爆死するリスクがあります。その場合は、タイプⅡ(当日点60%)かつ「B問題」を採用している学校を堅実に狙いましょう。B問題で高得点を取る方が、結果的に合格に近づきます。
志望校の「タイプ」と「問題の種類」を調べる方法
「自分の受けたい高校は何タイプなのか?」
「問題はBなのかCなのか?」
これは毎年発表される「選抜資料等一覧表」で必ず確認してください。
以下のサイト(個別指導Axis)などが、学校ごとのタイプと問題種類を非常に分かりやすくまとめています。
大阪の公立入試は、複雑ですが「実力があれば拾ってくれる」仕組みが整っています。ぜひ不登校からの高校受験に挑戦してみてください。
■ 大阪独自の「新しい公立高校」
ここまで解説した「一般選抜」は、あくまで標準的なルートです。 しかし大阪府には、不登校経験者や、中学で勉強につまずいてしまった生徒を受け入れるために設計された、特別な公立高校が存在します。
無理に進学校と同じ土俵で競うのではなく、こちらの「特化した学校」を選ぶのも賢い戦略です。
① エンパワメントスクール
「中学の勉強が全然わからなくなってしまった」「不登校でブランクがある」という生徒のために、「基礎からの学び直し」を最優先にする高校です。 箕面東、西成、長吉、成美など、大阪府内に複数の校舎が設置されています。
- 最大の特徴:入試に「5教科のテスト」がない
合否は、国数英の基礎的な課題(小学校〜中学初級レベル)と、面接・自己申告書で決まります。つまり、偏差値競争や難しいペーパーテストは一切ありません。「高校で頑張りたい」という意欲さえあれば、過去の成績に関係なく合格のチャンスがあります。 - カリキュラム: 30分授業の導入や、習熟度別クラスなど、「分からないところまで戻って教えてくれる」授業が徹底されています。
② 学びの多様化学校
これは全国的にも非常に珍しい、高校の学びの多様化学校(不登校特例校)です。
これまで「学びの多様化学校(旧:不登校特例校)」といえば小・中学校がメインでしたが、大阪府はいち早く高校段階での設置に動きました。
その結果、2026年(令和8年)4月、「大阪府立教育センター附属高等学校 窓明分校」が開校しました。公立高校の学びの多様化学校は全国でも数例しかありません。
ここが凄い:
通常の高校なら「欠席日数オーバー=留年・退学」となるところを、この学校では生徒の実情に合わせて柔軟に単位認定してくれます。また、大阪府教育センターの専門機能と連携しているため、カウンセリング体制や学習支援が非常に手厚いのが特徴です。
どんな学校?
「不登校経験がある生徒」を専門に受け入れる高校です。一般の高校のように朝から夕方まで毎日通うことを強制されず、自分のペースで学習計画を立てられる「柔軟なカリキュラム」が組まれています。
選び方のポイント
- エンパワメントスクール: 「勉強は遅れているけど、毎日学校に通って、仲間と一緒に基礎からやり直したい」人向け。
- 窓明分校(学びの多様化): 「毎日朝から通えるか不安」「集団生活に少しトラウマがある」「自分のペースで安心して高卒資格を取りたい」人向け。
これらの学校は、「逃げ道」ではなく、大阪府が用意した「新しい正規ルート」です。一般入試のプレッシャーに押しつぶされそうなら、ぜひ一度、これらの学校の説明会に足を運んでみてください。校風が驚くほど合うかもしれません。
■ 大阪府の私立高校入試の掟:「事前相談」
公立高校の情報は公式サイトで確認できますが、私立高校の入試基準はブラックボックスです。募集要項には「当日の試験結果と調査書を総合的に判定する」としか書かれていません。
しかし、大阪府の受験事情に詳しい学習塾や教育関係者の間では、「事前相談」と呼ばれる慣習が実質的な合否を握っていると言われています。
これらの情報は公にされているわけではないため、様々なサイトから集めた情報を基にしています。
不登校生が私立高校を考える場合、この仕組みを理解しておかないと、「受けたけど全滅した」という事態になりかねません。以下、地元の学習塾が公開している情報をもとに、その実態に迫ります。
① 学校ルートの「事前相談」
一般的に、私立高校入試の約1ヶ月前、中学校の先生と私立高校の先生の間で、受験生の成績データをもとにした相談が行われると言われています。
大阪府内の学習塾「熊取個別指導学院」の解説によると、この相談のプロセスは以下の通りです。
事前相談の流れ(通説)
- 12月末〜1月頃、中学校の先生が私立高校へ出向く。
- 受験生の成績を見せ、「この生徒は合格できそうですか?」と打診する。
- 高校側から「〇(可能性あり)」が出れば、当日の試験で白紙答案を出すなどのよほどのことがない限り、合格できると言われています。
- 逆に「×(厳しい)」と言われた場合、そのまま受験しても合格するのは困難です。
つまり、建前上は「当日の試験一発勝負」ですが、水面下では入試の1ヶ月前に大まかな勝負が決まっている可能性があるのです。
不登校生の場合、この「学校ルート」で先生が動いてくれれば一番良いのですが、「実力テストを受けていないから資料がない」「欠席日数が多すぎて相談に乗れない」と断られてしまうケースがあります。
②学習塾ルートの「事前相談」
実力テストを受けていないなどの理由で、学校ルートの事前相談が使えない場合も、諦める必要はありません。
一部の私立高校と太いパイプを持つ学習塾では、中学校を通さずに塾が直接高校と相談を行うルートが存在します。
豊中市・箕面市などの学習塾「個別指導ベースファイブ」のブログでは、この仕組みについて赤裸々に語られています。
事前相談の流れ(塾経由)
- 基準の入手: 塾は私立高校の説明会に参加し、「五ツ木模試で偏差値○○以上」といった具体的な合格基準を入手しています。
- 資料の確認: 受験生の実力テストの結果や、五ツ木模試の成績表などを塾がチェックします。
- 高校への連絡: 基準を満たしている場合、塾から高校へ連絡を入れます。(わずかに届いていない場合の交渉もここで行われます)
- 確約の獲得: 相談の結果、高校側から「安心して受験してください」という返事をもらえれば、実質的な合格保証となります。
このルートの最大のメリットは、中学校の実力テストだけでなく、「五ツ木模試」などの外部模試の結果も評価対象になる点です。
学校に行けていなくても、模試で点数を取っていれば、塾経由で合格の約束を取り付けられる可能性があります。
小まとめ:不登校生の私立戦略
不登校からの私立高校受験では、以下の二段構えで戦略を立てましょう。
- 中学校の先生に頼む(ルート①)
「欠席日数や実力テストの点数がなくても、当日点重視で見てくれる学校(専願)はないか?」と相談し、学校経由で事前相談に行ってもらう。 - 学習塾に頼む(ルート②)
学校が動けない場合、地元の個人塾や個別指導塾に相談する。「五ツ木模試の結果を使って、高校と交渉してくれる塾」を探せば、道が開ける可能性があります。
このように、大阪の私立入試には複数の「入り口」が用意されています。どちらかのルートが閉ざされていても、もう一方を使えば合格への道は繋がります。
③ 「専願」が最強の交渉カードになる
少し角度を変えましょう。私立を第一志望(専願)にするか、公立の滑り止め(併願)にするかも大きなポイントです。
「併願(公立の滑り止め)」では厳しくても、「専願(受かったら必ず入学する)」という条件を出すことで、態度を一変させる私立高校が多数存在します。
専願が有利な理由
私立高校にとっても、生徒数の確保は経営上の重要課題です。 そのため、「公立の滑り止め(併願)」の生徒に対しては「欠席が多いならリスクがあるから×」と厳しく判定しても、「専願で必ず来てくれるなら、欠席日数は目をつぶりましょう」と、基準を大幅に緩めてくれるケースが多々あります。
学校の先生に相談する際は、ただ漠然と「私立に行きたい」と言うのではなく、以下のように依頼してください。
「『専願』にするので、今の私の欠席日数でも事前相談で『〇』をくれる高校を探してください」
こう伝えれば、先生も「専願なら、A高校やB高校に聞いてみよう」と動きやすくなります。これが、不登校生が私立高校への切符を手にするための最も現実的な交渉術です。
④ 「五ツ木模試」だけは受けておくべき理由
ここで重要になるのが、客観的な実力の証明です。
学校に行けておらず、通知表や実力テストの点数がない場合、高校側も「判断材料がない」と困ってしまいます。
そこで、「五ツ木模試」の結果が効いてきます。たとえ中学校の成績が空欄でも、「五ツ木模試で偏差値50あります」というデータがあれば、それが「学校には行けていないが、学力はある」という証明書になります。
「学校には行かなくていいから、月に1回の五ツ木模試だけは会場で受けておこう」。これが、大阪で不登校から高校入試を目指す受験生にとっての鉄則といえるかもしれません。
■ 最後の砦:私立高校「1.5次入試」
大阪の私立入試には、2月10日の1次入試の直後、2月中旬に行われる「1.5次入試」という独特の追加募集システムがあります。
これは単なる「欠員募集(2次入試)」とは規模が違います。毎年多くの私立高校が実施しており、事前相談で「×」を食らった生徒や、1次入試で不合格になった生徒の受け皿として機能しています。
① 「1.5次入試」とは何か?
1次入試(2月10日)で定員が埋まらなかった学校や、コースごとの調整枠として追加で行われる入試です。
- 実施時期: 毎年2月15日〜20日頃(1次入試の合格発表直後)
- 実施校数: 年によって異なりますが、毎年数十校規模で実施されます。
- 試験科目: 多くの学校が「国語・数学・英語」の3教科、または「作文・面接のみ」など、1次入試より負担を軽くしている傾向があります。
② 不登校生にとってのメリット
この入試の最大の特徴は、「学校側が生徒を確保したがっている」という点です。
1次入試で定員に満たなかったための募集ですから、学校側としては「できれば合格させたい」という心理が働きます。
そのため、以下のような傾向があります。
- 基準が柔軟になる: 1次入試の「事前相談」では欠席日数で弾かれた生徒でも、1.5次入試(特に専願)であれば、「当日のテストで点数が取れれば合格」としてくれる学校が増えると考えられます。
- 実力勝負ができる: 内申点や調査書よりも、「今ここで試験を受けて、点数が取れるか」という現在進行形の実力が重視されます。
つまり、12月の段階で「行ける私立がない」と絶望していたとしても、2月中旬のこのタイミングで、出席日数を問わない学校に出会えるチャンス(敗者復活戦)が残されているのです。
③ 最新情報の入手方法
1.5次入試を行う学校や日程は、毎年1次入試の合格発表後(2月12日頃〜)に公表されます。 大阪私立中学校高等学校連合会の公式サイトや、新聞発表などで必ずチェックするようにしてください。
「もしダメでも、次がある」
この事実を知っておくだけで、受験に向けたプレッシャーは大きく軽減されるはずです。
- 情報元: 大阪私立中学校高等学校連合会
- 確認方法: トップページの「ニュース」または「入試情報」欄に『1.5次入試 実施校一覧(PDF)』が掲載されるそうです。
戦略まとめ もし1次入試の事前相談で全滅しても、諦める必要はありません。 2月12日にこのサイトを見て、「1.5次入試」を実施している学校を探し、すぐに願書を出せば間に合います。 「大阪にはセーフティネットがある」と知っておくだけで、精神的な余裕が全く違ってくるはずです。
まとめ:大阪の私立高校攻略法
以上のソースから、不登校生の私立高校戦略は以下のステップになります。
- 「専願」カードを切る: 「併願」では厳しいが、「専願」なら欠席日数を不問にしてくれる学校を、担任を通じて探してもらう。(11月〜12月必須)
- 事前相談の結果を待つ: ここで「〇」が出れば、ほぼ合格確実。「×」なら、志望校を下げるか、次の手(1.5次)を考える。
- 1.5次入試をリストアップしておく: もし1次入試で全滅したり、事前相談で受ける場所がなくなったりしても、2月中旬に募集をかける1.5次入試がある。事前相談で×でも受かる可能性がある。
公立と同様に、私立にもこうした抜け道(正規のルートですが)が用意されています。 私立高校に入りたい場合、塾や学校の先生に「1.5次入試も含めて、出席日数を問わない学校をリストアップしてほしい」と依頼するのが、最も確実なアクションです。
■ まとめ
大阪府は、不登校生にとって「チャンスの多い」都道府県です。
- 府立高校:「評定無記載」の場合の対応や「タイプⅠ」入試へのチャレンジにより、内申点のハンデを背負ったままでも勝負できる。
- 私立高校:「事前相談」による個別対応や「1.5次入試」という強力なセーフティネットがある。
重要なのは、これらの制度があったとしても、「自分から(保護者から)動き出さないと始まらない」ということです。
まずは中学校の担任の先生と連携し、「使える制度は全て使う」という姿勢で受験プランを立ててください。
■ 高校入試をがんばる不登校生、募集中
ということで今回は、不登校の中学生が神奈川県の高校入試(主に全日制高校)を合格する方法について考えてきました。
実は、私たちSchorbitも、近日中に高校入試に向けたプロジェクトを開始する予定です。
不登校でも高校からはがんばりたい。
高校入試に向けて日中、家で勉強したい。
そんな中学生の活動を応援します。
私たちの活動に少しでも興味を持っていただけた中学生あるいは保護者様は、LINE登録からのオンライン面談予約をお願いします。









